新型コロナの影響による育児時間の変化

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で母親の47・1%、父親の29・3%が、1日の育児時間が平均5時間以上増えたことが23日、東大大学院発達保育実践政策学センターの調査で分かった。新型コロナの影響で仕事を休んだ母親は24・9%、父親は5・0%。一方、職場や外での仕事を続けた父親は62・0%で、母親(34・0%)の約2倍だった。

 高橋翠特任助教は「保育所などの休園・登園自粛期間の家庭保育を主に母親が負担した構図だ」と分析している。

 調査は4月30日~5月12日、就学前の0~6歳の子どもがいる保護者にインターネットで実施し、全国の2679人が回答した。

 子への接し方や育児方法が「変わった」と答えた保護者は全体の69・4%。56・8%が心配や不安を強く感じるなど精神的な健康を損ねる傾向があった。この傾向には地域差があり、4月7日に緊急事態宣言が出た東京、神奈川など7都府県で強く見られたという。

 子の生活では、72%の子で動画視聴が増え、1日の屋外活動時間が減少。2~6歳の子の半数以上が菓子やジュースの量が増えた。「わけもなくいらいらしたり不機嫌だったりする」ことが増えた子は3割以上。普段より甘える様子も約半数で増えたという。

 調査をまとめた野澤祥子准教授は「休園や登園自粛は親子の心身に影響を与えた。第2波の前に、感染リスクに備えながら親の暮らしと子の学びや遊びを守る仕組みが必要だ」と指摘した。【共同】

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