「コムボックス佐賀駅前」の2階に開店した全国大手のマツモトキヨシ=佐賀市駅前中央

オープンしたドラッグストアモリの佐賀栄町店。すぐ近くに愛敬店もある=佐賀市栄町

 佐賀市のJR佐賀駅周辺に20日、ドラッグストアが相次いでオープンした。新商業施設「コムボックス佐賀駅前」の2階に業界大手の「マツモトキヨシ」が出店。九州を中心に店舗展開している「ドラッグストアモリ」は、既存店の愛敬店からわずか約200メートルの場所に佐賀栄町店を出し、2店の相乗効果で売り上げアップを狙っている。

 「(約2年前に)西友がなくなり、車で買い物に行っていた。選択肢が増えるのはいいこと」。どちらの店舗にも歩いていける自営業の40代女性は、新店の相次ぐ進出を歓迎する。

 合併・買収(M&A)で上位企業の寡占化も進むドラッグストア業界。美と健康に特化するところや、食品も扱って低価格路線を打ち出すところなど、各社が生き残りをかけた戦略に知恵を絞っている。

 マツモトキヨシホールディングスは、今回の出店の狙いについて「佐賀の地のフラッグシップ(旗艦)店になれば」と説明する。同社は全国の駅前、駅中、繁華街、商業施設、住宅街などに1700店以上を出店。「都心そのままのイメージで店舗展開している」といい、「郊外での集客をメインとする企業との差別化を図っている」と話す。

 一方、ドラッグストアモリの佐賀栄町店は県内37店目。同社は、既存店そばの立地について「ドミナント展開を行っている」と語る。特定地域に集中出店し、配送などの効率化を図り、地域内シェアを高めることが狙いで、青果、精肉などに加え、最新店で扱い始めた冷凍鮮魚の品ぞろえも強化している。既存店には手狭なところも多く、今後については「良い立地があれば移転し、豊富に品ぞろえができるよう売場面積を広げていきたい」と話す。

 このほか、佐賀駅近隣のドラッグストアとしては駅構内に「コクミンドラッグ」がある。

 経済産業省の商業動態統計(4月現在)によると、県内のドラッグストアは87店で、1カ月間の販売額は42億3100万円となっている。

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