Q 弁護士は犯罪を受けた被害者の味方になってくれるのでしょうか?

A 犯罪が起きてしまったとき、犯罪の被害に遭われた方やご家族の方は、犯罪そのものによって心身の被害を受けるだけでなく、これまでの生活が一変して、大きな不安、混乱を抱えながら生活を送ることになります。「被害者」なのにその権利がきちんと守られず、二次的被害が発生する場合も決して少なくありません。

 イメージが先行してしまいますが、弁護士の活動は、被疑者・被告人に対する弁護活動だけに限られるものではありません。弁護士は、犯罪被害者の方を支援する関係機関・団体と密に連携を取りながら、被害者の方の権利を守るため、被害者の方に寄り添った支援をすることができます。

 弁護士による支援は、犯罪が起きた直後から可能であり、その内容は本当に多岐にわたります。

 例えば刑事事件では、被害届の提出はもちろん、一定の重大犯罪に限られるものの刑事裁判へ直接参加することもできます。事件によっては被害者の方の心情などを述べることができたり、被告人に質問ができたりする場合もあります。民事事件では、犯罪によって発生した損害を回復するため、加害者に対して損害賠償請求をすることができます(なお、一定の重大犯罪に限り、被害者の方が民事訴訟などを行う負担の軽減を目的とした損害賠償命令制度を利用できる場合もあります)。さらに、大きな注目を浴びてしまう犯罪が起きてしまった場合には、被害者の方やご家族の方のプライバシーを守るためにマスコミ対応なども弁護士がすることができます。

 犯罪被害に遭ってしまうことは、おそらく人生で一度あるかないかだと思います。そんな一大事だからこそ、しっかり権利を守っていく必要があります。まずは弁護士に相談されることをおすすめします。(佐賀県弁護士会犯罪被害者支援委員会事務局 弁護士 矢野雄基)

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