ソフトボール女子決勝・佐賀女子-鹿島 精度の高い投球で、鹿島打線を押さえ込んだ佐賀女子のエース大石華梨=佐賀市健康運動センター

ソフトボール女子決勝・佐賀女子-鹿島 王座を奪還した佐賀女子=佐賀市健康運動センター

 「先輩のため、1年前の悔しさを晴らしたい」。佐賀女子ナインの思いは一つだった。SSP杯ソフトボール女子決勝、佐賀女子は昨夏の県総体決勝で敗れた鹿島を5-0の完封で破り、王座を奪還した。「負けを知ることでさらに強くなれた」。リベンジを果たした主将の菱谷香実は、ライバルの存在に感謝した。

 菱谷や、バッテリーを組むエースの大石華梨と捕手の岡本萌花らは、昨年も主力として試合に出場し、グラウンドで敗戦の悔しさを味わった。大石は「昨年は先輩たちの力になれなかった。自分たちができるのは、代わりに勝つことだけしかない」。その思いを背負ってマウンドに立った。

 休校による練習不足から、立ち上がりはコントロールに苦しんだ大石。信頼する岡本のリードで徐々に感覚を取り戻し、精度の高い速球で鹿島打線を沈黙させた。守っては世代別日本代表にも選ばれたサード菱谷らが、打球を巧みにさばいて、隙を見せなかった。

 攻撃では二回に8番大久保凜のタイムリーで先制。三回には7番西村亜弥の強打で、守備が乱れた間に2人が生還。リードを広げて、勝利を決定づけた。

 「グラウンドに忘れてきた勝利を取り戻してくれた」と津上さおり監督。応援に駆けつけた卒業生の布田藍さん(18)は「私たちの分まで勝ってくれて、本当にうれしかった。ありがとう」。成長した後輩の姿に涙を浮かべた。

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