ハンドボール男子決勝・神埼清明-佐賀清和 前半、シュートを放つ神埼清明の西久保壱心(中央)=神埼中央公園体育館(撮影・鶴澤弘樹)

 「攻めの守備」が勢いを生んだ。ハンドボール男子は、神埼清明が決勝で佐賀清和を25-20で破り、優勝を飾った。昨年の県総体決勝で敗れたライバルに雪辱を果たし、主将の西久保壱心は「SSP杯でリベンジできてよかった」と胸を張った。

 全員がゴール前で扇状に防御する0-6のスタイルではなく、3列にわたって選手を配置する3-2-1のシステムを採用。球際の激しさが際立った。パスカットから、チーム最多の8得点を挙げた駒木大雅らのシュートにつなげた。センターを務めた西久保は「自分のできは悪かったが、みんなが頑張ってくれた」と仲間に感謝した。

 県高校総体の中止を受け、就職準備に切り替えようとしていた3年生もいたという。だが、SSP杯の開催が決まり、「磨いてきたものを全て出し切ろう」と再結集した。体力を取り戻すため、5月中旬のチーム練習再開後は、290段にも及ぶ朝日山(鳥栖市)の階段ダッシュにも取り組んだ。

 西久保は1年生の時、全国総体を経験。神埼清明のユニホームで再び大舞台に挑むという夢はかなわなかった。力のある下級生がそろう佐賀清和との戦いは熾烈(しれつ)を極めるが、「僕たちを超え、僕たちより強いチームになって」と後輩にエールを送った。

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