バスケットボール男子・唐津工-佐賀北 シュートを放つ唐津工の青木泰知=多久高体育館

 試合終了間際に逆転のゴールが決まると、ベンチから地響きのような歓声が上がった。バスケットボール男子決勝は、唐津工が残り2秒余りで1点差をひっくり返し、粘る佐賀北に競り勝った。試合を決定づけるシュートを決めたフォワードの尾島隆太郎は「この瞬間をずっと待っていた」。優勝を告げるブザーと同時に、ぎゅっと拳を握った。

 この日2試合目とは思えないほどの素早いパス回しで、佐賀北の守備陣形を翻弄(ほんろう)。自陣ではセンターの廣田怜士(れお)らが体を張ってリバウンドを奪い、速攻につなげた。だが終盤以降、点差を縮めて勢いに乗る相手の攻めに浮き足立った。残り30秒で逆転を許したが、諦めずに走り抜いた。

 「この日のためにつらい練習を続けてきた」。主将のフォワード青木泰知(たいち)は、つりかけた両足を何度も伸ばして攻守に駆け回った。自陣からボールを運んで相手守備をかいくぐり、マークが緩むと遠目からシュートを決めた。そのたびに控えの選手と一緒にほえた。

 新チームで臨んだ11月の県新人戦、今年1月の全九州春季選手権予選はいずれも2位。過去準優勝が最高の県総体でリベンジを果たすことをモチベーションにしてきた。舞台はSSP杯に変わったが、「もう二度と悔し涙は流さない」(青木)と誓ったメンバー笑顔で金メダルを掲げ、部の歴史に新たなページを刻んだ。

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