西陣織による若冲の「動植綵絵」を鑑賞する来場者=唐津市民会館

西陣織による「老松白鳳図」

西陣織による「群鶏図」

西陣織による「梅花群鶴図」

 18世紀、京都で活躍した画家伊藤若冲(じゃくちゅう)(1716~1800年)の作品を京都の西陣織で再現した展覧会が20日、唐津市西城内の市民会館で始まった。西陣織の緻密な技術で、若冲の代表作の一つ「動植綵絵(さいえ)」全30図をはじめ織物約50点を展示している。入場無料、23日まで。

 作品は大半が縦70センチ、横35センチ。コンピュータープログラムをもとに下絵をつくり、1作品で20人の職人(工程)が携わり、半年から1年かけて制作。髪の毛半分ほどの絹糸13~15色を、縦糸2700本、横糸1万5千本を使い、鮮やかな色彩と若冲の写実性を再現した。

 会場には横山大観、瀬戸内寂聴さんの絵や書、国宝「十一面観音菩薩立像(じゅういちめんかんのんぼさつりゅうぞう)」(奈良・聖林寺)を描いた織物も展示するほか、ルーぺで織物の細かさや美しさを見ることができるコーナーも設置する。

 西陣美術織全国巡回展実行委が主催。西陣織の伝統美を広く見てもらおうと、2016年から巡回展を始め、今回、佐賀県で初の開催となった。市内の会社員、坂井陽子さん(53)は「迫力ある絵と技術に驚きました」と話した。

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