芳野貴典さん

苦しそうな呼吸をしていたため保護したものの、間もなく死んだ猫

 ■戦後の日本スポーツの発展に貢献してきた国民体育大会が新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、今年は開催見送りの情勢となった。?月に第?回大会を開催予定だった鹿児島県の??三反園訓?み?た?ぞの?さとし?知事が?日、年内実施を断念する考えを表明した。(?日付?面)

 国民スポーツ大会の第1回を開催する佐賀県として事態の推移は気になるところ。余談だが、歴史学の研究者は「国体」と聞くと真っ先に水戸学以来の「国家体制」を意味するほうを思い浮かべるというのは“鉄板ネタ”である。

 ■地域の有形、無形の文化財を生かして観光振興につなげる文化庁の「日本遺産」に、佐賀、長崎、福岡の3県にまたがる「砂糖文化を広めた長崎街道~シュガーロード~」が認定されることが確実になったことが?日、関係者への取材で分かった。(?日付1面)

 幕末佐賀藩の飛躍は長崎警備を通じた情報の摂取に支えられていたが、海外との接触による影響は、早い段階から食を含む文化全般に及んでいた。お菓子を手掛かりに地域史を再構築するきっかけになればと思う。

 ■新型コロナウイルス流行の影響で、外食が大幅に落ち込む中、食材通販が大きな伸びを見せている。注文数が流行前の?倍になったインターネット通販も。生産者と消費者の間で意見交換が活性化、絆が結ばれつつあり、食の在り方が変わる契機につながりそうだ。(?日付?面)

 以前から見られたインターネットを介した生産者と消費者の直接的な結びつきは、新型コロナウイルスの流行により活発化している。単なる売り買いにとどまらず、両者のコミュニケーションにつながっているのは喜ばしい。

 ■小売業の全ての事業者が対象となるプラスチック製買い物袋(レジ袋)の有料化が7月1日から全国一斉に始まり、無料配布が禁止される。佐賀県内のスーパーや百貨店は、1枚1~5円程度とする方針で準備を進め、エコバッグの利用を推奨。個店などの中には価格を決めかねているところもある。(?日付?面)

 休日に海岸を歩くことがあるが、浜に打ち上げられたゴミの多さに毎回驚く。環境負荷の大きいプラスチック製品を減らすことは世界的な流れだが、自然にかえらないゴミは適正に、確実に処理することも心掛けたい。

 ■猫の捨て場所になっている西松浦郡有田町の山中で、虐待とみられる事案が相次いでいる。世話をしているグループによると、死んだケースのほか、骨折や刃物で切られたような傷を負った猫が見つかった。(?日付?面)

 2匹の猫を家族に持つ身として胸を痛めながら記事を読んだ。わが家の1匹も元は捨て猫で、拾ったときはあばら骨が浮き出るくらいやせていた。虐待はもちろん、いかなる事情であれ遺棄することは断じて許されないことだ。飼い主の皆さんには避妊・去勢手術を行うこと、極力室内飼いにして危険な目に遭う機会を減らすことなどを心掛けていただきたい。保護団体の活動に敬意を表するとともに、不幸な猫が減ることを強く願っている。

 佐賀城本丸歴史館の学芸員。東京の旧多摩聖蹟記念館に勤めた後、2018年から本丸歴史館で企画、展示を担当する。趣味は山城跡や窯跡巡り。佐賀市。

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