アーチェリー男子団体決勝・高志館-唐津東 的を狙う高志館の西村光生(右)。左は大坪佑輔=佐賀市の森林公園アーチェリー場

 矢の乱れをカバーするチーム力と経験値が、頭一つ抜けていた。アーチェリー男子団体決勝は、高志館が3セットを連取して唐津東に6-0で快勝。昨年の全国総体は2年生だけで4位入賞し、全国制覇を目指してきた3人は「すべての力を出し切った」と県ナンバーワンのタイトルに胸を張った。

 新型コロナウイルスの影響で練習ができなくなり、感覚を完全に取り戻せないまま迎えた本番。前半の個人戦でエース格の江口公康が精彩を欠くなど練習不足の影響はチーム全体に及んでいたが、主将の西村光生が個人2位と気を吐き、団体決勝に臨んだ。

 団体戦に出場するのは、全国総体以来10カ月ぶり。矢を放つタイミングが合わず、弓を引き直すケースが2度起きた。3人目はわずかな残り時間での対処が求められるが、大坪佑輔が確実に得点を積み上げ、勝利につなげた。西川定監督は「全国総体の経験がなければできなかった展開」と振り返った。

 それぞれが複雑な思いを抱きながら、SSP杯までの時間を過ごしてきた。それでも最後は「区切りになる大会を楽しもう」と一つにまとまった。「全国制覇の夢は後輩たちに託す」。3人の表情はすがすがしかった。

 

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