○…創部6年目の佐賀学園女子サッカー部が、正式な部員がそろう形で県大会に“初出場”した。1回戦で県総体10連覇中の神埼に0-18で敗れたが、谷口美夢主将は「昨年よりチーム全体で頑張れた」と胸を張った。
昨年の部員は5人。部活に所属していない生徒に声を掛け、県大会には出場した。その後、3年生が引退し、残ったのは谷口と佐藤小乃実だけ。2人は地道にパス練習などを重ねてきた。
「新入生は入ってくれるだろうか」と不安を抱えて迎えた4月、1年生10人が入部した。中学で剣道部やバレー部だった初心者ばかりだったが、上野英二監督は「本格的に練習を積むことができた。まずは歴史的な1点を」とSSP杯に臨んだ。
試合は前半から押し込まれ、守勢に回った。「点を決められずに悔しい」と谷口。それでも、チームは確かな一歩を踏み出した。「パスを回し、ゴールに結びつく練習をしていく」。谷口は成長を誓った。