新型(しんがた)コロナウイルスの影響(えいきょう)で大人数での集会が中止になるなか、佐賀県内の中学校ではオンラインで生徒総会(せいとそうかい)をする試(こころ)みが広がっています。生徒同士(どうし)の顔が見えず戸惑(とまど)いもありましたが、「3密(みつ)」を避(さ)けながら工夫(くふう)して取り組んだ“オンライン生徒総会”の様子を紹介(しょうかい)します。

 

電子黒板、ビデオアプリ活用 北波多中

教室と生徒会本部をオンラインでつないだ生徒総会=唐津市の北波多中

 唐津市の北波多(きたはた)中は12日にオンラインで生徒総会を開きました。生徒会本部と各(かく)教室の電子黒板をビデオ通話アプリ「スカイプ」でつなぎ、全校生徒で学校の在(あ)り方(かた)について考えました。

教室と生徒会本部をオンラインでつないだ生徒総会

 体育館での集会を取りやめ、新型コロナウイルスの感染予防(かんせんよぼう)で三つの教室につなぎました。生徒会の約(やく)10人が本部で議事(ぎじ)を進め、各学年の代表者が交代でカメラの前に立って一人一人質問(しつもん)しました。オンラインでの総会は初(はじ)めての取り組み。生徒会長の岩嵜(いわさき)友唯(ゆい)さんは「慣(な)れない動きもあって、体育館でするより緊張(きんちょう)した。年に1回だけの総会。リハーサルを重ねてきたから、総会が終わるとみんなで思わず拍手(はくしゅ)をした。トラブルがなくてよかった」と振(ふ)り返(かえ)りました。
 オンラインによる生徒総会にいち早く取り組んだのは小城(おぎ)中(小城市)の生徒会。本年度の目標(もくひょう)などを盛(も)り込(こ)んだ議案書(ぎあんしょ)を事前に全校生徒に配って質問を寄(よ)せてもらい、5月22日に各教室の電子黒板を使って総会を開きました。生徒会役員たちが、代わる代わるマイクとカメラの前に立って活動方針(ほうしん)を説明(せつめい)。採決(さいけつ)は、学級委員がクラスごとに拍手の様子を見て、議案書の賛成(さんせい)、反対の欄(らん)に印(しるし)を記入しました。

生徒総会でカメラに向かって学級目標を発表する北波多中の生徒たち

 大和(やまと)中(佐賀市)や有田(ありた)中(有田町)の生徒会もオンライン総会に取り組み、「こういう形でも実施(じっし)できてよかった。周(まわ)りも真剣(しんけん)に聞いていた」「密になるのを防(ふせ)ぐには必要(ひつよう)な方法(ほうほう)。今回の経験(けいけん)を今後の学校生活に生かしたい」という声が聞かれました。

 

映像で臨場感高まる 小城中

3年生徒会長 挽地悠仁(ひきちゆうと)さん

 私は2度目の休校を聞いたとき、非常(ひじょう)に不安(ふあん)な気持ちになりました。最(さい)上級生としてしなければいけないことがたくさんあると考えていたからです。休校がいつまで続(つづ)くかわからず、不安が募(つの)るばかりでした。
 学校の再開(さいかい)を知り、どのような活動を行えばみんなが喜(よろこ)んでくれるのか、いろいろなことを考えました。まず、生徒会総会の開催(かいさい)を考えたときに、電子黒板が活用できないかを提案(ていあん)してみました。音声だけより、映像(えいぞう)があれば臨場(りんじょう)感が高まると考えたからです。先生方のアドバイスや手助けをいただき、初めて電子黒板と校内放送を使って総会を開くことができました。意見交換(こうかん)などは双方向(そうほうこう)で行えませんでしたが、活動方針(ほうしん)に賛成(さんせい)する拍手(はくしゅ)が放送室まで聞こえてきたときは安心しました。

カメラとマイクに向かい、教室にいる生徒たちに活動目標などを説明した生徒会の役員=小城市の小城中

 新型(しんがた)コロナウイルス感染症予防(かんせんしょうよぼう)のために、学校ではたくさんの行事が縮小(しゅくしょう)、中止になり、とても残念(ざんねん)で悔(くや)しいです。この気持ちはどこに向ければいいのでしょうか。マスクを常(つね)につけての授業(じゅぎょう)、友だちとのおしゃべりにも気をつかうこの生活が早くもとに戻(もど)るように心から願(ねが)います。
 小城(おぎ)中学校では、募金(ぼきん)活動を行ったり、静(しず)かに給食(きゅうしょく)を食べるために音楽を流したりしました。募金活動にはいつもより多くの人が参加(さんか)してくれ、関心(かんしん)の高さが伝(つた)わってきました。この状況(じょうきょう)下で私たちができることはあるはずです。今回経験(けいけん)したことを忘(わす)れず、感謝(かんしゃ)の気持ちをもっていろんなことに今後挑戦(ちょうせん)していきたいと思います。

 

生徒会で今後も工夫 大和中

3年生徒会役員 上瀧啓輔(じょうたきけいすけ)さん

教室の電子黒板で生徒会役員の話を聞く生徒たち=佐賀市の大和中

 新型(しんがた)コロナウイルスの感染(かんせん)が拡大(かくだい)し、学校が長い間休校になりました。本来なら当たり前のように学校生活を送っていたはず。生徒(せいと)会で準備(じゅんび)を進めていたこと全てがなかったことになってしまいました。中学校最後(さいご)の一年、日常(にちじょう)を取(と)り戻(もど)せるのかと、休校中は常(つね)に不安(ふあん)を感じていました。
 休校期間が終わったころには、すでに生徒総会(そうかい)が2週間後に迫(せま)っていました。普通(ふつう)なら体育館に全校生徒が集まりますが、今年はそれができないため、電子黒板を使い、リモートで生徒総会を行いました。このような機会(きかい)は初(はじ)めてだったので、今までに味わったことのないような緊張(きんちょう)感でした。

放送室からカメラに向かって語り掛ける大和中生徒会

 今年の生徒会スローガンは「Just do it! ~大和(やまと)中革命(かくめい)~」です。「Just do it!」には行動あるのみという意味があります。新生徒会になり、まだ一度も生徒集会を体育館で行ったことがなく、新型コロナウイルスもいつまで続(つづ)くかわかりません。よって、生徒会役員はより生徒が活動に協力(きょうりょく)してくれるように、学校が活性(かっせい)化するように工夫(くふう)しなければなりません。今、このコロナ時代にできることを「Just do it!」。

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