五十嵐勉佐賀大学教授

 長年、保存活動を支援してきた蕨野の棚田(唐津市相知町)の近くの一軒家を借り、週末はここで過ごしているという五十嵐勉佐賀大学教授=人文地理学=(63)。「リフレッシュのつもりだったが、生活にリズムが出て、充実した日々が過ごせている」と笑顔を見せる。

 県の近代化遺産の調査をきっかけに、蕨野の棚田と関わって17年。援農のため佐賀市から学生を連れて来るが、日帰りで慌ただしく「拠点がほしい」と思っていた。間もなく迎える定年後の「晴耕雨読」も思い描き、「地域は気心の知れた人ばかり」と古い一軒家を今年3月から借り、野菜作りにも汗を流す。

 棚田の現状を「耕作放棄に歯止めがかからず、厳しいばかり」と捉え、「地元に身を置き、地域の人と話して、根本的な問題を考え直してみたい」と語る。幸い、借家は大勢の人を受け入れる広さがあるといい、「関係人口」を切り口に何かできないか模索中だ。

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