国土交通省のアセス案について「協議の場でしっかり佐賀県と議論したい」と述べた赤羽国交相=東京・霞が関の国交省

 九州新幹線長崎ルートの未着工区間(新鳥栖―武雄温泉)で、複数の整備方式に対応する環境影響評価(アセスメント)の実施を提案したことに関し、赤羽一嘉国土交通相は19日の閣議後会見で「国と県の協議の場でしっかり議論したい」と述べ、協議の場で理解を求めていく考えを示した。長崎ルートや観光関連施設の視察で24日に佐賀県を訪れる予定で「機会があれば知事と会いたい」と話した。

 国交省は16日、県に「幅広い協議」の対象になるスーパー特急やフル規格など五つの整備方式の全てに対応する複数アセスを提案した。県は、提案に同意できないと回答していた。

 赤羽氏は提案に関し「五つの整備方式について腰を据えて協議することが可能な案として、知恵を絞って提案した。県には趣旨を十分理解いただきたい」と強調した。

 国交省は新型コロナウイルスの影響で中断していた観光関係のヒアリングを再開する。23~25日の日程で九州を視察する赤羽氏は佐賀県も訪れる。「会議の場に県知事にも出席の招待を出す。機会があればお会いしたい」と述べた。

 県によると、17日に国交省から観光振興に関する意見交換会の参加案内が届いた。出席者は国交省や鉄道局幹部、JR九州社長らが含まれ「顔ぶれを見ると、別の意図が感じられる」(県交通政策課)として、県は18日に「知事は参加しない」と返答した。

 山口祥義知事は記者団に「(長崎ルートについては)公開の協議の場でやろうと言っているので、それに尽きる」とした。

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