「新体制になったときは議論が始まる」と述べた県有明海漁協の徳永重昭組合長=佐賀市の漁協本所

県有明海漁協を訪れ、佐賀空港へのオスプレイ配備の必要性などを説明した岩田和親防衛政務官=佐賀市の漁協本所

 佐賀空港への自衛隊輸送機オスプレイ配備計画を巡り、防衛省の岩田和親政務官(衆院比例九州、佐賀市)が19日、佐賀県有明海漁協本所で徳永重昭組合長と面談し、6月下旬の役員改選で漁協が新体制になった後も、漁協として配備計画の議論を継続するように求めた。駐屯地候補地の地権者説明に向けて理解を得る予定だったが、言及を避けた。

 防衛省は、自衛隊との空港共用を否定した公害防止協定を県と結ぶ漁協に対し、昨年9月から全15支所で説明会を順次開催し、6月3日に終えた。新型コロナウイルス対策で東京と他県の往来自粛が19日に解除されたことを受け、直ちに謝意を伝えに訪れた。

 防衛省は、次の段階として地権者に説明することへの理解を求める予定だったが、漁協が執行部を刷新する総代会を6月26日に控える中で、新たな提案は控えるべきと判断したとみられる。関係者によると、新執行部の発足後、漁協内での協議の状況を見極めてから改めて対応する。

 非公開の面談後、取材に応じた岩田氏は「改めてオスプレイ配備の国防上の必要性を説明し、理解を求めた」と述べた。総代会後、速やかに新しい組合長と面談する考えも示した。徳永組合長は記者団に「新体制になったときは議論が始まる」などと述べ、議論を引き継いでいく考えを岩田氏に伝えたことを明かした。

 岩田氏は県庁も訪れ、面談した山口祥義知事に「漁協は新体制で議論が進み、論点などが整理されていくと思う。今後の進め方を県と話し合い、足並みをそろえていきたい」と協力を求めた。山口知事は「事業主体の防衛省には正面から(漁協と)向き合っていただきたい。県としても任を果たしていく」と応じた。

 米軍横田基地(東京)に配備されているCV22オスプレイの部品が落下した可能性があることが18日に判明したことに関し、山口知事に質問された岩田氏は「地元に不安を与えるもので、あってはならないこと。米側に原因究明と再発防止を申し入れた。佐賀県にも報告する」と答えた。

 岩田氏は桃崎峰人県議会議長とも面談した。

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