佐賀鍋島藩の迎賓館にゆかりがある佐賀市松原の土地での高層マンション計画見直しを求めていたまちづくり団体「さが長崎街道まちづくり実行委員会」(寺町博会長)が、景観保全活動を断念した。予定地近くにある公衆トイレと交番の移設を佐賀市と佐賀県警本部に申し入れたが、不調に終わった。

 実行委などによると、松原神社(同市)にある公衆トイレを建設予定地に移設する要望について、市環境政策課は5月29日に「建設当初の1991年に比べて周辺にトイレが増えた上、財政状況を考慮すると対応は困難」と文書で回答した。また、佐嘉神社角交番の移設については県警が5月11日、「他の交番の配置など全体の検討をせざるを得ず、直ちに実施することは困難」と答えたという。

 寺町会長は「万策が尽き、力が及ばなかった。非常に残念」と話した。

 マンションは鉄筋コンクリート13階建て(高さ約40メートル)で、タワーパーキング(45メートル)を併設する計画。景観を損なうという住民側に配慮し、第一交通産業(北九州市)が昨年6、7月に予定していた着工を1年据え置く対応をしていた。

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