ハスの消滅状況を説明する山本さん=佐賀市の佐賀城公園南堀

カメの食害の影響か、数が少なくなったハス=佐賀市の佐賀城公園南堀

捕獲したミシシッピアカミミガメ(NPO九州さがプロジェクト提供)

 佐賀市城内の佐賀城公園南堀のハスが減少している。外来種のカメによる食害が主因で2006年に全滅し、カメの駆除やハス移植などで南堀を覆い尽くすまでに復活させた経緯がある。公園を管理する県は、地元住民や識者らでつくるハス再生実行委員会を中心に対応を検討していく。

 お堀巡りの船頭を務めるNPO九州さがプロジェクト(佐賀市)の山本俊彦さんは「昨年から、茶室がある付近からハスの数が減り、その近くにある城南橋付近まで消滅した。ハスの茎を食べられた跡が見つかり、2~3割は減った」と説明する。4月初旬から2カ月間、網かごなどを堀内に設けて、北米原産のミシシッピアカミミガメ54匹を捕獲した。

 公園を管理する県佐賀土木事務所は「ハスが減ったのは確かだが、原因はまだ特定していない」とした上で「ハス再生実行委員会と近く話したい」と述べた。

 「このまま放置すると、ハスが3、4年後に全滅してしまうのではないか」と山本さん。「公園管理事務所はもちろん、実行委や住民、団体と連携し、カメの駆除などに取り組んでいければ」と話し、ハス保護に向けた協力の輪が広がることを期待する。

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