成果発表の場となる20日の県大会に向け、練習を重ねる佐賀商高速記部の生徒たち=佐賀市の同校

 佐賀県高校総体に代わる「SSP杯県高校スポーツ大会」に注目が集まる中、速記などを学ぶ商業高校の生徒たちが20日、集大成になる県大会に挑む。例年は全国大会の県代表を決める場だったが、今年は全国大会が中止になった。生徒たちは「ここで成長した証しを残したい」と意気込む。

 新型コロナウイルスの影響に伴い、商業系の技能大会は全国、九州大会が軒並み中止に追い込まれた。簿記や情報処理は資格試験も中止されるなど、深刻な影響が出ている。

 こうした事態を受けて、県大会を主催する県高校教育研究会商業部会は「スポーツなどと違い、もともと成果発表をする機会が少ない。生徒たちにとって区切りになる場を設けたい」と対応を協議してきた。

 「3密」を避けるため、例年は2カ所に集約していた競技会場を各高校に分散させる。珠算と電卓は読み上げ算を行わないなど、感染防止策を導入した上で、開催を決めた。

 競技は速記、簿記、情報処理、珠算、電卓、ワープロの6大会で、県内7校から113人が出場する。

 このうち、速記には7度の全国制覇を誇る佐賀商高速記部の生徒たちが出場する。昨年春の選抜大会と、夏の全国大会で連覇を果たしており、生徒たちは「今年も頂点へ」を合言葉に地道な努力を重ねてきた。

 春、夏の全国大会ともに中止が決まり、部長で3年の舩山愛さんは「本当に残念。競技を続けるモチベーションを保つのが難しかった」と振り返る。県大会出場は1校だけだが「ミスを出さず、昨年の記録をそれぞれが超えられるよう力を発揮したい」と目標を掲げる。

 20日は7会場で午前10時から一斉に競技スタート。採点や各競技の専門委員らによる審査などを経て、6月末をめどに成績を発表する。

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