岡田三郎助らの作品について語る松本誠一館長=佐賀市のホテルニューオータニ佐賀

 大手企業の県内支社長らでつくる「ブランチ佐賀さかえ会」(座長・中尾清一郎佐賀新聞社社長)の例会が17日、佐賀市のホテルニューオータニ佐賀で開かれた。佐賀県立博物館・美術館の松本誠一館長(68)が、近代洋画をリードした岡田三郎助(佐賀市出身、1869~1939)を筆頭に今に続く佐賀の洋画の歴史や、作品の魅力について語った。

 岡田は百武兼行(佐賀市出身、1842~1884年)の油絵に影響を受け、洋画家を志した。松本館長は、百武の「裸婦立像」「臥裸婦」といった作品をスクリーンに映し出しながら、「初めて日本人が描いたリアルな裸婦。西洋美術のエッセンスを学び、日本に持ち帰った」と説明した。

 また、岡田の代表作「あやめの衣」について、ポンペイの壁画と西洋のビーナス像を示しながら、「東と西の文化の融合を行った」と見解を語った。天皇執務室に飾られている「楊柳」など、知られざる岡田作品も紹介した。

 世界的アーティスト池田学さん=多久市出身=の代表作「誕生」(縦3メートル、横4メートル)にも触れ、「3年かけた大作。県が購入した直後の展覧会の入館者数は9万6千人。費用対効果は十分にある」とし、「岡田、池田の作品を常時見ることができるよう、機会を捉えて作り上げたい」と締めくくった。会員ら35人が出席した。

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