佐賀県内の全市町立の小中学校は、新型コロナウイルスの感染拡大防止に伴う今春の長期休校を受け、夏休みを短縮して授業時間を確保する。ほとんどの普通教室にエアコンが設置されており、通常は40日程度の夏休みが12~28日間になる。学校や教育委員会は感染予防に加えて熱中症対策も求められる。

 県内の学校の休校は3月から始まり、新学期の4月6日から鳥栖市と三養基郡基山、上峰、みやきの3町の小中学校を除いていったん再開。4月21日以降は再び休校となり、5月14日から一斉に再開した。最長2カ月に及ぶ休校期間の授業時間の確保が課題で、通常は7月21日から8月31日までの夏休みの一部を登校日にして対応する。

 佐賀市や唐津市、杵島郡江北町など多くの自治体が夏休みを8月1~23日の23日間にしている。最長は嬉野市の28日間。東松浦郡玄海町は12日間と最も短く、同町教委は「登下時や屋外の授業などでの熱中症対策を検討する必要がある」としている。

 休校期間が長かった鳥栖市は夏休みを8月8~24日の17日間にする。市教委によると、休校で授業ができなかったのは、本年度分が実質的に24日間、授業時数では100時間程度という。このうち夏休みの短縮や学校行事の中止などで65時間をねん出できる見込みで、「残りはあらかじめ設けている余剰時数を充てて対応する」としている。

 県内では唐津市を除いて小中学校の普通教室にエアコンが設置され、2学期の開始を前倒しするなど夏休みを短縮する自治体も増えてきていた。今年の夏はさらに大幅な短縮となり、各教育委員会からは「電気代の増加にどう対応するか」と気をもむ声も上がる。

 唐津市は小中51校のうち29校が未設置で、対応策として首に巻いて冷やすクールネックを児童生徒に配布する方針を示す。保護者に向けて、家庭で余った扇風機の借用を文書でお願いした学校もある。

 佐賀県を含む九州北部の福岡管区気象台の3カ月予報では、平均気温が7月は平年並みか高く、8月も高い見込みとなっている。(取材班)

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