床下点検ロボットを準備する佐賀古民家再生協会の岩宗和人理事長(右)=佐賀市川副町

 現存する古民家の建築技法を再認識しようと、佐賀古民家再生協会は13日、佐賀市川副町の民家で建築関係者らを対象にした実技講習会を開いた。点検ロボットを古民家の床下にもぐらせ、パソコン画面を通して、建物を1世紀も超えて支え続ける伝統構法の仕組みについて理解を深めた。

 実技講習会は、古民家鑑定士ら、古民家保存や継承に携わる人材育成を目的に今年初めて開かれた。講習会場となった築115年の「浦川邸」には、県内外から古民家保存に興味を持つ建築業の関係者ら24人が参加した。

 走行用ベルトでデコボコの地表を自在に動く点検ロボットを床下にもぐらせ、搭載カメラを通してパソコン画面に建物の基礎部分などが映し出された。耐震性を持たせた伝統構法の姿に、参加者は食い入るように見ていた。

 同協会理事長で佐賀市内の建設会社の代表を務める岩宗和人さん(45)は「耐震性の面で、参加した人たちに昔の構法をどう捉えるべきかを考えてほしかった」と講習会の開催目的を語り、「ぜひ古民家の伝統技術を再認識し、急速に進む建築物の取り壊しを再考するきっかけになれば」と強調していた。

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