7月からのレジ袋有料化に向け、スーパーはレジ横に袋販売用の台やエコバッグコーナーを設けている=佐賀市のスーパーモリナガ本庄店

 小売業の全ての事業者が対象となるプラスチック製買い物袋(レジ袋)の有料化が、7月1日から全国一斉に始まり、無料配布が禁止される。佐賀県内のスーパーや百貨店は、1枚1~5円程度とする方針で準備を進めており、エコバッグの利用を推奨。一方、個店などの中には「有料化の対象という意識が浸透していない」として価格を決めかねているところもある。

 スーパーモリナガ(本部・佐賀市)は5月末に準備を完了。バイオマス素材25%配合の袋に変え、大サイズ3円、特大サイズ5円とする。レジ近くに束ねた袋を下げる台を置き、客自身にサイズを選んでもらう。4月から扱い始めたエコバッグの売れ行きが好調で、宮﨑祐輔営業本部長(39)は「お客さまも準備を進められている印象。環境に配慮したエコバッグを推進していきたい」と話す。

 同様にバイオマス素材配合の袋に替え、環境意識を高めるという国の施策に連動するところが多く、佐賀市のアルタ・ホープグループは小サイズ1円、大・中サイズ3円で販売する予定。佐賀市の佐賀玉屋は2~5円とする。

 有料化の対象は、菓子店や薬局など小売業全般に及ぶ。ただ、スーパーやコンビニなどに比べて周知が遅れており、店主らからは懸念の声も上がる。

 嬉野市の洋菓子店Spica-patisserie-のオーナーパティシエ井上賢一郎さん(33)は「価格をどうすべきか悩んでいる。知り合いからも同じような悩みを聞く」と語る。価格決定は店側に委ねられており、買い物客から他店との違いを尋ねられたり、「袋代がもったいないから」と詰め込むよう依頼されることもあるのではと心配する。「ケーキは繊細。詰め込んで形が崩れてしまったら…」

 佐賀市の食酢販売「サガ・ビネガー」も「スーパー以外でも有料化になるという認識はまだ薄いのでは」とみる。来店客にチラシを配布し、有料化に備えている薬局の運営会社は「新型コロナウイルスへの対応で、有料化が目立たなくなっている印象。制度の浸透には時間がかかるのでは」との見方を示す。

 4月から前倒しで有料化を開始したところは、消費者の意識の変化を感じている。コープさが生活協同組合の2019年秋の調査では、マイバッグの持参率は45%だったが、有料化を開始した4月は72・1%、5月は73・7%となっている。

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