空手道男子団体組手決勝・佐賀東-龍谷 大将戦で果敢に蹴りを仕掛ける佐賀東の周防頼翔(右)=佐賀市の佐賀東高体育館

 県総体の決勝で過去2年敗れていた悔しさを、SSP杯の舞台で晴らした。空手道男子団体組手は、佐賀東が龍谷を破って頂点に立った。雪辱を誓い、1年間競技に打ち込んできた部員たちは、優勝が決まった瞬間、満面の笑みとガッツポーズで喜びを分かち合った。

 決勝は中堅戦を終えて2-1。副将戦では2年の高尾翔海が序盤から積極的に突きや蹴りを繰り出してポイントを奪い、相手の攻撃を落ち着いてかわして優勝を決めた。

 チームが歓喜に沸く中、「感情的にならないようにと思った」と主将の周防頼翔。興奮を抑えて上段突きや裏回し蹴りなどで得点を重ね、大将戦を勝利で締めくくった。

 メンバー同士は仲間であると同時にライバル意識が強く、普段の練習から切磋琢磨(せっさたくま)してきた。総体の中止を受けて一度は引退を考える部員もいたが、SSP杯という新たな目標に向けて再び結集。個人戦で形、組手ともに上位を独占し、最も欲しかった団体のタイトルも獲得した。大会後には達成感から部員全員が輪になって大粒の涙を流した。

 「小学1年から空手をやってきた中で、団体で勝てたことが一番うれしい。大人になっても忘れられない一生の思い出ができた」。悲願を達成し、周防の顔に再び笑みが広がった。

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