チームの初得点となるホームベースを踏む松尾和寛子主将=伊万里市の国見台野球場

初の対外試合を経験した有田中学軟式野球クラブのメンバー

試合中に三河豪監督の話を聞く有田中学軟式野球クラブのメンバー=伊万里市の国見台野球場

 今春、有田町の有田中校区で活動を始めた社会体育のチーム「有田中学軟式野球クラブ」が、初めての試合に臨んだ。中学校の野球部が3年前に休部し、野球を続けたい生徒の受け皿として発足。初勝利はお預けとなったが、1年生主体のナインたちは白球を追う喜びをかみしめながらプレーし、「楽しかった」と口をそろえた。

 同クラブのメンバーは、有田中校区の少年野球出身者ら1年生7人に、現在は陸上部や卓球部に所属する2、3年生の経験者2人を加えた計9人。野球関係者や支援者らの寄付などで、道具や設備をそろえ、有田中のグラウンドで週4、5回練習している。新型コロナウイルスの影響で、5月中旬が実質的なスタートとなった。

 初の試合は6日、伊万里市の国見台球場で市内のチームと練習試合の2試合を戦った。啓成中戦では、初戦の緊張による硬さや相手チームとの体格差もあり、3回までに計5点を許した。

 しかし、4、5回はゼロで抑え、リズムに乗ると、最終回(時間制限)の5回裏、好機が訪れた。1年の松尾和寛子(わかこ)主将の右越え三塁打に続き、野球未経験の1年の山口裕大選手が適時打を放ち、記念すべき初得点をもたらした。

 試合は5-1で敗れ、もう1試合も1点は返したが、連敗を喫した。それでも、1年生はチーム発足の朗報を知るまで他の部活への入部を考えたり、野球部がある校区外の中学進学を目指したりしただけに、夢中でプレーしていた。

 松尾主将は「ピンチの場面でも、みんなが諦めないよう声を出した。活気あるチームをみんなでつくっていきたい」と充実した表情を見せた。三河豪監督(39)は「2試合続けてプレーし、集中力を保つのが難しい中、点を取られながらもよく耐えた。チーム発足に尽力してくれた関係者や地元住民、保護者らに感謝しながら、活動を続けていきたい」と力を込めた。

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