バレーボール女子決勝・佐賀清和-鹿島 第2セット、スパイクを放つ佐賀清和の前川季穂(4)=嬉野市中央体育館(撮影・米倉義房)

バレーボール女子で優勝を果たし、笑顔を見せる佐賀清和の選手たち=嬉野市中央体育館

 試合終了後、ユニホームで顔を覆う主将の鐘ヶ江未歩のもとに、仲間たちが次々と駆け寄った。バレーボール女子の佐賀清和は逆境を力に変え、県大会では昨年1月以来の頂点に立った。

 鹿島との決勝。第1セットは23―19から追い付かれ、ジュースの末に失った。「今までやってきたことを信じて戦おう」。鐘ヶ江主将の言葉に奮い立ったチームは第2セット、エース前川季穂の力強いアタックなどでリズムを取り戻すと、18点の大差をつけて奪取。最終第3セットも前川と古賀侑紗を軸にテンポよく攻めた。

 3年生は全日本高校選手権(春高バレー)で16強入りした2学年上の先輩の背中を追い掛けてきた。全国総体、春高バレーともに出場権を逃した昨年の悔しさも晴らそうと練習していた矢先のコロナ禍。「失ったものは大きい。でも、この期間に得たものを大きくしていこう」。野中健志監督はこう話し、発想の転換を求めた。

 チーム練習ができない時期も各自が課題に向き合って自主練習を欠かさなかった。「みんなを信じてやってきてよかった」と鐘ヶ江。苦しい期間を乗り越え、復権のきっかけをつかんだ。

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