激しい水しぶきを跳ね上げ一斉にスタートを切るカヌー・カヤックペアの選手たち=13日、神埼市B&G海洋センター

女子バレーボールで、伊万里実・伊万里商に惜敗し、涙を流す武雄高の選手たち=嬉野市の嬉野高体育館

新体操女子団体で、演技を終えた佐賀北Aのメンバー。キャプテンの大渡蘭夢さん(中央)は「今までで一番楽しい演技だった。後悔はない。(後輩に)自分たちの思いを託したい」と円陣で拳を合わせた=佐賀市のSAGAサンライズパーク総合体育館

サッカー1回戦・佐賀農-嬉野 雨の中、必死にボールに食らいつく選手たち=嬉野市の嬉野みゆき公園

バスケットボール男子1回戦・佐賀北-武雄 佐賀北の選手(白)に囲まれながら味方にパスを出す武雄の選手=多久高(撮影・谷口大輔)

力のこもったサーブを放つ佐賀西の選手=SAGAサンライズパーク庭球場

弓道女子団体で頂点に立ち、笑顔がはじける武雄Aのメンバー=佐賀市のSAGAサンライズパーク総合体育館弓道場(撮影・米倉義房)

屋内競技のために無観客試合となった剣道。選手たちはマスクを着用してチームメートに拍手を送った=三養基郡みやき町の中原体育館

 スポーツで頑張る選手の姿を見る時、ある曲が頭の中を流れる。

 〈あと一粒の涙でひと言の勇気で/願いがかなうその時が来るって/僕は信じているから/君もあきらめないでいて/何度でもこの両手をあの空へ〉

 2010年にヒットしたファンキーモンキーベイビーズの「あとひとつ」である。青空にいくつもの手が突き上げられる映像が思い浮かぶ。戦いの前の気勢か、勝った後の雄たけびか。いや、そこに至るまでの青春賛歌だろう

 あと一歩、もう一歩。一つ一つの積み重ねでしか到達できない場所がある。栄光への道は険しい。分かっているから、きつい練習にもぐっと歯を食いしばる。

 入部の動機はさまざまで一人一人の思い入れも違う学校の部活動。選手が入れ替わるため毎年、チームづくりはゼロからのスタートだ。目標をどこに置くか。気持ちを一つにすることが最も難しい。連覇を続ける強豪校には多くの苦難や挫折があったはずだ。あと一歩届かずに流した先輩たちの悔し涙が脈々と引き継がれていく。そのDNAが伝統校に共通する強さだろう。

 「SSP杯県高校スポーツ大会」が13日、開幕した。それぞれの目標に向かってより速く、高く、遠くへ―。君たちが輝く瞬間はこれからの人生の財産となる。結果はどうあれ、空に両手を突き上げ完全燃焼の涙を流そう。(論説委員・中島義彦)

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