剣道男子団体決勝・敬徳-三養基 大将戦で敬徳の髙橋巧(右)がドウを奪う=三養基郡みやき町の中原体育館(撮影・山田宏一郎)

 選手以外はみなマスクを着け、息をのんで試合の行方を見守った。1本も決まらないまま、大将戦まで勝負がもつれ込んだ剣道男子は敬徳が制した。大将の髙橋巧と吉村剛監督は試合後、がっちりと握手を交わした。

 決勝の三養基戦は、どちらも一歩も譲らない激闘となった。「準決勝まではみんながリードしてくれた。最後は自分が決める」と髙橋。つばぜり合いからの離れ際、相手が警戒している逆を突いて右側からドウを奪った。勢いそのままにコテを奪い、二本勝ちした。

 神奈川県出身の髙橋は、剣道修行のため九州への進学を決めた。3年生になり、主将としてチームをまとめてきた。

 「最後の最後に髙橋で負けたら仕方がない」と吉村監督。大会1週間前、副将から大将にすると告げ、その期待に見事応えた。

 新型コロナウイルスの影響で稽古や練習試合ができない中、筋力トレーニングや得意技のイメージトレーニングに力を入れてきた。「今までやってきたことが出せた」と笑顔を見せる髙橋ら3年生に、吉村監督は「技術だけでなく、強い気持ちを1、2年生たちに見せてくれた」と感謝した。

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