毎日練習を積んできた自校の体育館で喜びを分かち合った。バスケットボール男子の多久は土壇場で1点差をはね返し、49-48で北陵に逆転勝ち。試合終了のブザーと同時にシュートを決めた主将の宮原稔季を囲み、選手全員で笑った。
第2ピリオドまでに7点のビハインドを負ったが、宮原ら3年生3人が踏ん張った。左足首のけがを押して出たフォワード居石亮太は、気迫を全面に出して相手と競り合った。ガードの濵池圭祐は鋭いドリブルで何度も切れ込み、宮原の逆転ゴールをアシストした。
昨年の県総体は1点差で初戦敗退した。その悔しさを知る3人は「全力でプレーをして、バスケを楽しみたい」と声をそろえた。