導入されたロボットトラクター。有人で田んぼの四周を一度走ると、あとは無人走行で耕起などが可能となる=杵島郡白石町新明

 佐賀県がスマート農業の実験に取り組んでいる杵島郡白石町新明の大規模水田に、ロボットトラクターが導入された。今後、有人のトラクターとペアにし、無人走行で耕起や代かきなどを行う。最新のITやAI技術と組み合わせ、シーズンを通して稲作の省力化を図る実験がいよいよ本格化する。

 メーカーが「九州で初めての導入」と話すトラクターは、水田の四周を一度、有人で走行すると、位置をGPSで記憶。あとは水田内を無人で自動走行できるという。実際には法令の関係で人が監視する必要があり、有人走行のトラクターと組んで、うねを交互に耕すなどの協調作業を行う計画だ。

 県農業試験研究センターの八田聡係長は「例えば、佐賀平野では鳥がよく来るが、センサーが反応し機械が停止しないかなど調べることは多い」と説明する。全く初めての機械だけに、まず基本操作を習得した上で、省力化に向けたさまざまな実証に取り組むという。

 今後は、直進アシスト田植え機による田植え、遠隔地からの水田への給水など水管理、ドローンによる病害虫の防除、収量などをデータ化するコンバインによる収穫まで一貫して取り組む。

 県は農事組合法人・2Bファーム(原巻守代表)と協力しており、今後3カ年、同ファームの11ヘクタールで実験。水稲にかかる1年の労働時間の3割削減を目標にしている。

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