夏の大会3連覇を目指して練習に励む敬徳の牧山亮真=伊万里市の同校

 熱気がこもった体育館で一心にボールを打ち込む。日に日に高まる緊張感。敬徳の卓球部主将、牧山亮真(18)はチームメートと厳しい練習をこなしながら、「3連覇」への手応えを感じている。

 唐津市鎮西町の馬渡島出身。兄の影響で小学4年から卓球を始め、同学年では県内トップの実力を身に付けた。高校は卓球が強く、自動車の勉強ができる敬徳を選び、島を出て寮生活を送っている。

 卓球部には県外からの特待生も多く、部員20人の半数以上を占める。激しいレギュラー争いを繰り広げるチームを、牧山は持ち前のリーダーシップでまとめてきた。

 今季の新人戦は団体、個人ともに優勝。団体は九州大会でベスト8に入り、全国選抜大会への出場権を手にした。高校生になって初めての全国舞台になるはずだったが、新型コロナウイルスの影響で中止になった。

 気を取り直して練習に励んだものの、総体も中止に。SSP杯の開催が決まっても「全国大会がある訳じゃない」とすぐには喜べなかったが、「支えてくれた保護者や先生、チームメートに恩返しするためにも、最高の結果を出さないといけない」と気持ちを切り替えた。

 昨年の秋、ラケットを振ると右肩に痛みが走るようになり、診断の結果は疲労骨折だった。治療しながら競技を続けていたが、3月中旬、総体に備えて右腕をしばらく休ませる決断をした。臨時休校もあって休養は2カ月に及んだものの、完治しなかった。

 SSP杯では全試合出場は無理かもしれない。それでも、主将としてチームを引っ張り、試合に出れば全力を出し切り、先輩から受け継いだ「県総体連覇」の記録を後輩に引き継ぐつもりだ。

 

 ■卓球 唐津市文化体育館で、20日は男子、21日は女子の団体戦のみを行う。感染防止対策として無観客で実施するため、試合のオンライン配信がある。

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