新緑の中の吉野ケ里歴史公園

 吉野ケ里歴史公園は新緑に包まれています。例年だと子どもたちの元気な声が復元集落にあふれていました。しかし、今年は難しい状態です。

 平成元年、吉野ケ里遺跡が大ニュースになった頃、私も何度も足を運びました。訪れる数多くの見学者からの質問に対して、発掘担当の先生は大事な発掘の手を止めて丁寧に答えられていました。そしてその年、地元に吉野ケ里保存協力会が発足し、吉野ケ里遺跡ガイドも誕生しました。ガイドは一般の見学者に対し、吉野ケ里遺跡の説明の一端を担いました。

 その後、平成13年、国営吉野ケ里歴史公園がオープン。現在、復元建物98棟という圧倒的迫力の大環壕(かんごう)集落が整備されています。子どもたちは目を輝かせてやってきます。物見やぐらに登ったり竪穴住居に入ったり、自分たちの感覚で弥生時代を楽しみます。

 吉野ケ里遺跡の学術的価値は昔から変わることはありませんが、子どもたちにはそれよりもまず遊んで興味を持つことが大切な勉強のような気がします。吉野ケ里歴史公園は、子どもたちの笑顔と未来を育てる歴史公園なのだと私は思います。

(吉野ケ里ガイド 福田幸夫)

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