運転していた20代男性の勤務先を家宅捜索した捜査員=佐賀市田代の「デイサービス ほうむ田代」

 佐賀市川副町早津江の県道脇の水路に、老人介護施設の送迎用ワゴン車が転落した事故で、佐賀南署は11日、搬送後に意識不明の重体になった北島キミエさん(95)が死亡したと発表した。この事故による死者は3人になった。県警は自動車運転処罰法違反(過失運転致死傷)の疑いで、運転していた20代男性の勤務先の「デイサービス ほうむ田代」(同市田代)を家宅捜索した。

 南署によると、北島さんの死因は外傷性出血性ショック。20代男性は軽傷、助手席の70代男性は胸の骨を折るなどしているが意識はあり、2人とも入院している。

 ワゴン車の後部には、固定席と補助席が三つずつと、車いす2台が乗車できるスペースがあった。現場から車いすは見つかっておらず、亡くなった女性3人は後部座席に座っていたとみている。送迎車は「デイサービス ほうむ田代」から「有料老人ホーム ほうむ大詫間」(佐賀市川副町大詫間)に向かっていた。

 事故原因は捜査中で、ワゴン車内にドライブレコーダーはなく、20代男性の回復を待って聴取するとしている。捜査関係者によると、家宅捜索では勤務実態を調べるため運転日誌などを押収した。県警幹部によると、現場の北側にある防犯カメラに、ワゴン車が南進した直後に北進する車は映っておらず、対向車の影響はなかったとみている。

 また、デイサービス事業者の指定を行う佐賀市の佐賀中部広域連合は11日、施設の運営会社ユニバーサル(神埼市)の社長らから事故の説明を受けた。同社は報告書を提出する意向を示した。

     ◇

 佐賀南署は11日、乗っていた高齢者4人の入居先を「有料老人ホーム ほうむ大詫間」としていたが、同施設の入居者は70代男性だけで、死亡した女性3人の入居先は近くの「地域共生ステーション ほうむ大詫間」と訂正した。また、10日に死亡した女性の名前を「中村シズエさん」から「中村シヅエさん」と訂正した。

このエントリーをはてなブックマークに追加