和紙染の器

中村臣亘さん

 嬉野市嬉野町吉田にある憲真窯(けんしんがま)は、中村臣亘(たかのぶ)さん(45)の父・憲昭さん(74)が25年前に起業した窯です。

 窯の作品は「和紙染」と名付けられた技法を使った豪華な絵柄の器です。その手法は、銅板に彫った文様を和紙に印刷し、その和紙を素焼きの器に貼りつけ、湿らせたはけで転写します。和紙が乾いてから剝がし、器をさらに天日乾燥させ、施釉(せゆう)、焼成して完成させるという手間のかかるものです。

 臣亘さんは大阪でボクサーをしていましたが、27歳の時に帰郷し、技法を受け継いでいます。「家族で分業しているが、絵柄がきちんと出るように器の形に和紙を貼るのが一番難しい」と話します。

 和紙染の文様はオリジナルで、家族でアイデアを出し合って決めています。近年は和風柄の明るい色とデザインが好まれているそうです。コロナ禍の中、「食卓が和むような、明るく楽しくなる絵柄の器を作りたい」と、新しい絵柄に挑戦しています。電話は0954(43)8435。(地域リポーター・二宮幸枝=江北町)

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