虹の松原の保全活動に取り組む唐津南高(唐津市神田)の虹の松原研究班が、疫病退散に御利益があると伝わる妖怪「アマビエ」の松ぼっくり人形を制作している。市内の小学校や病院、老人ホームに届けたいとしている。
静岡市の三保松原文化創造センターが、松ぼっくりアマビエをSNSに投稿していたのを見て、休校が明けた5月中旬から制作を始めた。虹の松原の松ぼっくりに紙粘土で顔を作り、色とりどりの毛糸を付けて子どもに親しみやすいデザインにした。
研究班は虹の松原の松葉を使った菓子や松ぼっくりのポプリ作りなどに取り組み、虹の松原を身近に感じてもらう活動をしている。班の2年生4人が中心となり、100個を目標に他の生徒たちにも協力を募っているという。
2年の上田莉愛(りのあ)さんは「新型コロナがいち早く終息して、元の生活に戻るよう思いを込めた。いろんな人が笑って過ごせるようになってほしい」と話す。