薄紫色の花でクリークをびっしりと埋めるホテイアオイ。奥は長崎線=佐賀市兵庫町渕

 佐賀市兵庫町渕にあるクリークに、薄紫色の花がびっしりと広がって咲いている。群生する水生植物「ホテイアオイ」。繁殖力が非常に強く「青い悪魔」とさえ呼ばれる厄介者だが、見応えある咲きぶりを披露している。

 ホテイアオイは南米原産で、ホテイソウ、ウオーターヒヤシンスとも呼ばれる。日本には観賞用に持ち込まれたといい、佐賀県は条例で「移入規制種」に指定、野外への植栽などを禁じている。繁殖して水路をふさいだり、有明海に流出してノリ養殖の邪魔になったりするほか、冬になって枯れると水底に堆積し悪臭の原因になるという。

 一方で、一斉に花が咲く様子は目を引き、奈良県橿原市の特別史跡・本(もと)薬師寺跡では定植して観光に利用している。

 場所はひょうたん島公園の南約100メートル。花は1日でしぼむが、夏の間は次々と新しいつぼみが開く。早咲きとみられ、周辺のホテイアオイでは花がまだ数えるほど。近くの福井久男さん(83)は「昔は冬に除去したりもしていたが、きりがなく大変。花がきれいなので喜ぶ人もいるが、本当ならない方がいいね」と苦笑していた。

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