帰国報告で橋本市長を訪ねた(左から)ブルーノ・ド・カルモさんと宮原識水音さん=鳥栖市役所

 国際ロータリーの青少年交換プログラムでブラジル・サンパウロ州に派遣された鳥栖高1年の宮原識水音(しおん)さん(17)とサンパウロ州バウル市から鳥栖市に来ていたブルーノ・ド・カルモさん(19)が鳥栖市役所を訪れ、橋本康志市長に体験を報告した。新型コロナウイルス感染症のため活動が制限されたが、その影響も含めて「貴重な経験をした」と語った。

 宮原さんは、昨年7月から人口約2万人の町でホームステイしながら現地の高校に通った。「ブラジルの人たちにとって日本は身近で、日本のことをよく知っていたのが印象的」と話し、アマゾンのツアーやリオのカーニバルも体験した。

 ブラジルでは3月中旬ごろから新型コロナの影響が強まり、学校は休校に。同じプログラムでイタリア、アメリカ、オーストラリアなどに派遣された約10人と連絡を取る中で、新型コロナが与えた社会への影響の違いなどを実感した。ヨーロッパでは“新型コロナの発症地域”と日本人らが差別を受けたとも聞いたが、「ブラジルの人たちは『日本は大丈夫? 家族は大丈夫?』と気遣ってくれた」と振り返る。予定を2カ月早めて4月末、帰国の途に就き、東京で2週間、民泊して自主隔離し、5月17日に帰宅した。

 ブルーノさんは昨年8月から鳥栖市内にホームステイ。鳥栖高に在籍し、剣道部に所属した。修学旅行では東京見学や初のスキーも体験したが、新型コロナで2月以降は移動ができず、日本語検定の学習に時間を充てた。

 ところが、7月の検定も新型コロナで中止になり、勉強の成果はブラジルに帰国後、現地である日本語検定で生かすことになった。鳥栖の思い出は「鳥栖高のみんなが優しくて、歓迎してくれたこと」。7月に帰国を予定しており、「将来は外交官になり、日本にまた来たい」と話した。

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