窓を開放して合唱の練習をする生徒たち。手前はフェイスシールド=嬉野市の塩田中

フェイスシールドを着用して話し合う生徒たち=嬉野市の塩田中

 開け放った窓から響く、伸びやかな歌声-。新型コロナウイルス感染への懸念が続く中、合唱やグループ対話など飛ひ沫まつ感染のリスクが伴う授業と、感染防止対策を、どう両立させるべきか。学校現場が頭を悩ませている。

 嬉野市の塩田中は5月下旬、飛沫の拡散を防ぐため、全校生徒240人分のフェイスシールドを用意した。既に、輪になって話し合う音楽の授業などで活用しており、生徒たちはマスクを付けた上にフェイスシールドも着用している。

 ただ、合唱練習はフェイスシールド着用を検討してみたものの、「音が振動してしまい、声が出しにくく、使うのは難しい」(音楽教諭)。このため、合唱練習は、窓を開け放った上で、生徒たちが横一列に並んで屋外に向かって発声することにした。

 野﨑武人校長は「現場からは『ここまでしないといけないのか』という声もあるが、休校期間にさまざまな対策を検討してきた。できるだけのことはやりたい」と語る。

 また、本格的な夏の到来に向けて、音楽以外の授業でも暑さ対策の一環として、マスクの代わりにフェイスシールドを使うことも検討している。

 嬉野市教育委員会は、音楽の授業に感染防止対策を取り入れるよう各校に呼びかける。学校によっては、飛沫感染の恐れがない鑑賞の授業から取りかかるなど、単元を入れ替えるケースも出ている。市教委は「工夫しつつ、可能な限りの対策を取った上で授業をしてもらいたい」と求めており、学校現場の手探りが続く。

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