佐賀県の休業要請解除から1カ月がたち、少しずつ人が増え始めた神野公園こども遊園地。人気の「チェーンタワー」は密集を避けるため1つおきに椅子を裏返している=6日午後、佐賀市

 新型コロナウイルスの感染拡大を受けた佐賀県の休業要請が解除されて、7日で1カ月となる。対象となっていた遊園地などには子ども連れが訪れ、徐々に人の流れが戻りつつある。ただ東京都や北九州市で陽性患者が確認され続けていることもあって関係者は第2波への不安がぬぐえず、「お客さんは戻ってきてほしいが、混雑は避けたい」と複雑な思いものぞかせる。

 佐賀市の神野公園子ども遊園地。3月上旬に約1週間、4月中旬から約1カ月間休業した。来場客が多い土日は要請解除後、県内客を中心に少しずつ戻ってきているが「以前の半分にも満たない」と納見浩司園長(44)。福岡や長崎からの来場客がそれぞれ約3割を占めていたといい、「すぐに元通りにはいかない」と冷静に受け止める。

 感染予防には心を砕き、遊具に並ぶ際は足元に付けた印やロープに沿って並んでもらったり、遊具の座席の間隔を空けて座ってもらったりと、来場者へソーシャル・ディスタンス(社会的距離)を保つよう呼び掛ける。6日、孫と久々に来たという佐賀市の児玉佐代子さん(55)は「小まめに消毒をしてくれて安心感がある」と話した。

 納見園長は「経営面と感染対策とのバランスを取るのは難しいが、安心して遊んでもらうために取り組みたい」と話す。

 県の休業要請は、大部分が5月6日までに終わり、接待を伴うナイトクラブなどは20日まで続いていた。佐賀県内では延べ47人の陽性が確認されたが、うち2人は「再陽性」で、新たな感染は5月4日以降確認されていない。

 NTTドコモはスマートフォンの位置情報から毎日午後3時時点の人出を調べ、感染拡大前(1月18日~2月14日)の平均値に対する増減率を公表している。佐賀駅周辺の金曜日の人出を比べると、5月1日は25・1%減だったが、休業要請解除後の8日は19・8%減、29日は11・7%減、6月5日は8・1%減と、徐々に人出が戻りつつある。

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