粘土がきれいに接合するように真剣な表情で作業する児童ら=神埼市神埼町の西郷小

 神埼市神埼町の尾崎地区に伝わる「尾崎人形」の制作体験が5日、神埼町の西郷小であった。4年生の児童ら38人は、思い思いに型を選び、猿や鳥、羊などの人形を楽しく作った。

 尾崎人形は蒙古襲来の時に伝わり、700年以上の歴史があるといわれる。この技術を伝承する髙栁政廣さん(74)と制作助手の城島正樹さん(33)が講師を務めた。子どもたちは20種類ほどある人形の型から好きなものを二つ選び、型に粘土を引き詰めた。型から慎重に粘土を抜き取ると、接合部分をなめらかにして、鈴や笛、動物などを成形した。

 髙栁さんは、「最初はうまくできないかもしれないが、作る楽しさを感じ、尾崎人形を作る人が増えてくれたら」と期待。猿とカチガラスを作ったという飯盛威風君(10)は「猿の型はでこぼこが多くて、粘土を詰めるのが難しかったけど楽しかった」と笑い、「二人の先生みたいにもっといっぱい作りたかった」と話した。

 総合的な学習の時間の一環で、子どもたちは事前に尾崎人形の文化や歴史、作り方などを学んだ。今回作った人形は、窯で焼いた後、今月下旬に絵付けする。

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