自転車トラック競技の2種目で東京五輪出場が内定した鳥栖市出身の小林優香=北九州市の小倉競輪場(昨年11月)

 鳥栖市出身の小林優香(26)が4日、自転車トラック競技の女子ケイリンとスプリントの2種目で東京五輪出場権をつかんだ。バレーボールでインターハイ出場の実績を持ちながら、2012年のロンドン五輪をテレビ観戦したことをきっかけに、自転車競技に転向した異色の経歴を持つ。新たな道を志して8年。家族や関係者は、夢舞台への切符をつかんだ小林の努力をねぎらった。

 「バレーにもすごく真面目に取り組んでいた。小柄ながらも運動能力にたけていてジャンプ力もあった」。佐賀女子短大バレー部顧問の松本勇治さんは、在学当時の印象を語る。短大中退後、自転車選手として活躍していることは知っており、「選ばれるのは簡単なことではない。オリンピックで活躍してくれたらうれしい。おめでとう」とエールを送った。

 小林は国内では抜きんでた存在だが、今年の世界選手権では敗者復活戦で敗れるなど、代表権を懸けた戦いは順風満帆ではなかった。母の真理さん(50)は「『もしかしたら無理かもしれない』という電話をたびたびもらっていた」と振り返る。電話で代表内定の報告を受けた際、本人はほっとした様子だったといい、「やっとこれで集中して東京オリンピックに向けての練習ができる」と気持ちを入れ直していたという。

 娘について「心配性な面があり、人一倍練習し、努力し、準備をしないと戦えないところがある。練習量は普通の選手の倍以上ではないか」と真理さん。「夢に向け、スタートラインに立たせてもらえた。頑張ってもらっているスタッフや関係者の期待に応えられるよう、万全の準備をしてほしい」と話した。

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