佐賀県の山口祥義知事は4日、6月定例県議会に提出する29億1781万円の2020年度一般会計補正予算案を発表した。うち、新型コロナウイルス対策には17億6945万円を充てる。プロスポーツチームや農業、観光など幅広い分野の支援を盛り込んだ。補正後の一般会計総額は5549億3380万円となり、最終予算ベースで過去最高額になった。

 山口知事は臨時記者会見で予算編成の狙いに関し「幅広い分野を支援しているが、当事者の厳しさに比べれば大した額ではない。それでも前に進めるような予算を心掛けた」と述べた。

 コロナ対策は24事業。サッカー・J1サガン鳥栖に1億円、バレーボール・V1リーグ女子の久光製薬スプリングスに7千万円など、県内に本拠地を置くプロスポーツの4チームに総額2億3千万円を支援する。リーグが中断し、深刻な影響を受ける中、チーム力の強化やファン拡大に活用してもらう。

 タマネギは外食用途の需要低下と豊作が重なり、市場価格が暴落している。経営に不安を抱える農家に対し、次期作の生産に必要な経費として3億5500万円を支援する。

 3~6月の間、県内で開催予定だった結婚式が中止や延期になったカップルには、改めて式を開催する後押しになるように1組当たり10万円と花のギフトカード5千円分を贈る。山口知事は「こんな時こそ、県は2人を応援するという気持ちを伝えたい」とした。

 観光分野では九州地域の人たちや県民を対象にした旅行商品の販売、新たな観光スタイルのイベント開発を支援する。このほか、自動車運転代行業、陶磁器や家具産地、伝統的な地場産品の製造業者、マッサージや柔道整復の施設への支援なども打ち出した。

 コロナ対策の財源には臨時交付金19億円など国庫支出金を充て、一般財源からの持ち出しはない。今後、当初予算に盛り込んだ事業で中止したものを見直し、コロナ対策に組み替える検討も進める。

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