明滅しながら飛び交うゲンジボタルの光跡=3日夜、嬉野市の岩屋川内ダム上流(15秒間露光で撮影した6枚を重ね合わせた)

 日没後の暗がりで、黄緑色の光が静かに揺れる。嬉野市嬉野町の岩屋川内ダム周辺でゲンジボタルが明滅しながら飛び交い、幻想的な光の線描を写し出している。発光は求愛行動で、ダム上流にある蛍観橋周辺には街灯がなく、淡い光が際立つ。

 観賞スポットには毎年、嬉野温泉観光協会が旅館宿泊客を対象にバスを運行していたが、新型コロナウイルスの影響で中止となった。今年は地元の人が訪れる程度で、川の流れや風に揺らぐ葉音を感じながら、ゆっくりとした時間が流れる。

 風がなく蒸し暑い日の午後8時から同9時ごろまでが観賞に適しているという。観光協会によると「例年より見頃の時期が早く、楽しめるのは今週末ごろまでになりそう」と話している。

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