運転席後ろに設置された「ドライバー異常時対応システム」。ボタンを押すと、バスが緊急停止する=鹿島市の祐徳自動車西部営業所

 祐徳自動車(鹿島市、愛野時興社長)が、バス運転手に異変があった際、乗客自らがバスを停車できるシステムを搭載した路線バス3台を導入した。昨年導入した貸し切りバス3台に続くもので、鹿島市内の路線などで運行する。

 搭載されている「ドライバー異常時対応システム(EDSS)」は、乗客が運転席後ろに設置された非常ボタンを押すと、徐々に減速して停車する仕組み。車外ではハザードランプが点滅し、周囲に異常を知らせる。運転席のハンドルの下には運転手用のスイッチがあり、誤って押された場合は作動の解除ができる。

 運転手の急病や居眠りなどによる交通事故が相次いだことを背景に、国は2019年以降の新車両に同システムの標準装備を義務づけている。県内では、昭和自動車(唐津市)が14台を導入し、佐賀市交通局が今年9月の導入を計画するなど、安全性強化の動きが広がっている。

 祐徳自動車バス事業部の担当者は「異常がないように運行していくのが前提」とした上で、「乗客に安心して乗ってもらえるよう、今後も安全対策に取り組んでいきたい」と話す。

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