日本カーシェアリング協会が所有する軽自動車と活動に協力している江口康成さん=武雄市東川登町の九州支部

 豪雨や地震といった災害の被災者に、無料で車を貸し出す活動などを展開している一般社団法人「日本カーシェアリング協会」(本部・宮城県石巻市)が、武雄市に九州支部を開設した。西日本地域の活動拠点になり、生活困窮者への車のリースや交通弱者対策支援など、車を活用する社会問題の解消にも取り組む。

 協会は2011年の東日本大震災の際、企業や個人から車を提供してもらい、被災者に無償で貸し出す活動を始めた。その後も熊本地震など各地の災害で活動し、昨年の佐賀豪雨では武雄市に拠点を設け、64台の車を用意して105件を貸し出した。

 活用した車は石巻市の本部に集めていたが、近年、九州地区で災害が多いことなどを踏まえ、西日本地域の災害に対応する支部を設けることにした。支部設置は初めて。

 九州支部は武雄市東川登町永野の国道34号沿いに開設した。現在は軽自動車を中心に27台を所有している。同町の江口康成さんが活動に協力している。

 活動内容は(1)被災者への車の無料貸し出し(2)生活困窮者に月5千円から車をリースする「生活お助けカーリース」(3)月1万円で車をリースし、災害時は被災者支援にあてるために返却してもらう「災害時返却カーリース」(4)交通手段に課題のある地域で行う車を使った助け合い事業支援-など。

 支部設立で県や佐賀未来創造基金と進出協定を結び、連携して活動する。協会の吉澤武彦代表理事は「災害に迅速に対応するほか、大きな災害を経験した石巻と武雄という二つの拠点から、さまざまな支援をしていきたい」と話す。当面は本部で問い合わせを受け付けて対応する。連絡先の電話は0225(22)1453。

このエントリーをはてなブックマークに追加