初代松ぼっくりゴジラとの別れを惜しむ会員たち=唐津市鏡

2002年秋、旧志道小での町民運動会で、大人や子どもに引かれながら「ドライアイスビーム」を放つ初代松ぼっくりゴジラ(からつ夢バンク提供)

新型コロナウイルス感染拡大防止への注意喚起で大型マスクを着けた3代目松ぼっくりゴジラ=唐津市のJR唐津駅

 唐津市のまちづくりグループ「からつ夢バンク」(小島起代世代表)が手掛けた「初代松ぼっくりゴジラ」とのお別れ式が5月31日、同市鏡で開かれた。7年ほど前まで地域のイベントなどに“出現”し、威容を誇ってきたが、傷みが目立ってきたことや3代目がいることから解体された。メンバーはこれまでの活躍をねぎらい、別れを惜しんだ。

 2000年、虹の松原に足を止めてもらう契機になればと制作を思い立ち、会員約50人が松ぼっくりを持ち寄った。木組みに金網を張り巡らせ、松ぼっくりを通した針金を金網にくくり付けた。高さ3・4メートル、横幅2・4メートル、奥行き3・7メートルの巨大ゴジラが完成した。

 2001年3月の「虹の松原春まつり」で初披露され、土曜夜市や虹の松原トライアスロンなどに出演。約5万個の松ぼっくりが本物そっくりの質感をつくり出し、発泡スチロールの鋭い歯や口から煙(ドライアイス)を吐く仕掛けなども迫力満点で、泣き出す子どももいた。足元にキャスターが付き、動くことも人気を集めた。

 2002年には、長松小児童と同グループで2代目を制作。高さ2・4メートル、横幅1・2メートル、奥行き2・4メートルと小回りが利くサイズにした。普段“親子”は、虹の松原内のレストラン「海浜館」駐車場に建てられた専用の家をすみかに、松原を通る人たちの注目を集めていた。

 2013年、駐車場内に保育園が建つことに。家を壊して初代が海浜館北側へ、2代目を改装した3代目はJR唐津駅構内に移った。長年の雨ざらしで初代は傷んで、グループは修理も検討したが、解体を決断した。

 お別れ会には20人が参加。制作当時、小学生だったメンバーも駆け付けた。魂を鎮めようと酒、米、塩をまき、若いメンバーの松本弥香帆(みかほ)さん(東唐津小1年)、瑛士(えいと)ちゃん(2)のきょうだいが「ゆっくり休んで」と感謝状を読み上げた。

 制作の中心人物だった松浦敬次郎さん(2004年没、享年48)にも見届けてもらおうと、遺影も掲げられた。小島代表は「初代には思い出が多過ぎて感謝しかない。十分頑張ってもらい、お疲れさまと言いたい」と感無量だった。

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