レンズ内面部の曇り止めの塗装工程で、レンズを1工程でセットできる治具を考案した松尾大介さん=佐賀市の小糸九州

 自動車照明機器を製造・販売する「小糸九州」(佐賀市)。松尾大介さん(43)は、ランプのレンズ内面部に施す曇り止めの塗装工程で使う治具を改善した。1工程でレンズを治具にセットできるようになり、年間160時間の作業時間短縮に成功した。

 「どうにかして無駄をなくせないか」。ランプのレンズ内面部には曇り止め機能のある塗料を塗る必要があるが、当然ながら従業員がレンズを治具にセットするまで、ロボットは止まったままの状態となる。

 治具の取り付けやすさや取り外しやすさを追求。塗装する際の圧力でレンズが動かないように適切な場所を選定することにも苦労したという。

 バネに注目し、強度が異なる3種類から最適なものを選んだ。セットする時間を短縮させたほか、治具に付着した塗料を落とす洗浄作業でも交換回数が減り、作業効率が上がった。

 普段から治具の補修や保全などを担っており、「現場が楽にならないかなと思って作ったもので、受賞はたまたま」と語る。現場からは「楽になった」と評価され、改善した治具をほかの製品に導入するなど、広がりを見せている。

 「新製品にも取り入れていければ。今後も改善点を見つけていきたい」と意欲を見せる。

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