佐賀インターナショナルバルーンフェスタ(昨年の様子)

 世界有数の熱気球大会も新型コロナウイルスの影響で初の中止を余儀なくされた。今年秋に41回目を迎えるはずだった佐賀インターナショナルバルーンフェスタ。関係者や市民は、感染防止のための判断に一定の理解を示しつつ、競技や交流、販売の場がなくなったことに落胆した。

 「昨年、初めて見た夜間係留がきれいだった。コロナに気をつけて、今年も行くつもりだったのに」。中止の報道に、西九州大短大部2年の松本りささん(19)=長崎県出身=は声を落とした。

 前年の40回大会で3位となった佐賀市の上田諭選手(32)は驚いた表情で「お客さんを喜ばせたかったのに、こんな展開になるなんて…」と、やり場のない感情をにじませた。

 気球の回収などを手伝うボランティアクルーを務めている佐賀市の会社員高栁貴子さん(49)も「コミュニケーションがうまく取れるように英会話も習い始めた。年1回の楽しみだったのに」と残念がった。

 第1回大会から関わり、物産展に出品もしている市内の北島商店の北島恭一社長(77)は「売り上げがなくなるのは厳しいけれど、収束するまで仕方ないね」とこぼした。

 トマトジュースを出品している富士町の農家の水田強さん(66)は「作物を全国にPRする大事なステージ。年間の売り上げの半分を占めるだけにショック」と動揺を隠しきれない。コロナ禍で作物が過去に経験がないほど値崩れを起こし「ただでさえ今年はきついのに…。代わりのイベントを企画してもらえないだろうか」と要望した。

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