パソコンの画面越しに面接をする採用担当者=佐賀市の佐賀銀行本店

 来春卒業予定の大学生らの採用面接が1日、解禁された。新型コロナウイルスの感染拡大防止を考慮し、多くの企業が大人数を集めての実施を見送り、1対1のウェブ形式の面接に取り組むなど様変わりしている。学生、企業双方に感染リスクや移動コストを抑えられる利点がある一方、雰囲気をつかみづらく、互いに手探りの状態が続いている。

 佐賀市の佐賀銀行本店では、採用担当者がノートパソコン越しに学生と相対した。学生は時折返答に時間を掛けながらも、在学中に打ち込んだことなどを語り、積極性や課題を解決する能力をアピールした。

 同行は例年、東京と大阪、福岡でも1次選考となる採用面接を実施していたが、今年は新型コロナの影響を踏まえ、ウェブ面接に一本化した。6月中に2次、7月までに最終選考をし、50人程度を採用する。

 外出自粛期間が長期化した大都市圏に住む学生は、十分な就職活動ができていないことも考えられ、担当者は「影響を受けた学生向けに、別途選考することも検討している」と明かす。

 すでに1社から内定を得ているという佐賀大芸術地域デザイン学部4年の女子学生(21)は、6月中に4~5社の面接を控え、ほとんどがウェブ面接だという。画面にいる人の目を見て話をしようとするが、「ウェブ面接ではカメラに向かって話さないと目線が合わないと聞いて…。そうしたことに慣れるのも大変」と話す。

 佐賀大キャリアセンターの羽石寛志センター長は、企業の採用活動について「3月ごろの合同企業説明会が中止になり、その後のスケジュールも例年に比べて遅れている印象」と語る。今後は例年より早い時期に学生の内定状況に関する聞き取りをし、必要な支援策を検討するという。

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