マイスターの指定書を受け取る県警交通指導課の奈良崎将史警部補=佐賀県警

横断歩道付近での一時停止など注意を呼び掛ける警察官=佐賀市松原

 佐賀県警は、道路横断中の死亡事故が多いことから、横断歩道での交通ルールの順守に向けた取り組みを強化する。1日には、交通取り締まりの知識や経験豊富な警察官15人をマイスターに指定した。運転者に横断歩道手前での減速と歩行者優先を、歩行者には車両通過直前直後の横断の禁止を周知するとともに、取り締まりを徹底する。

 県警によると5月31日現在、県内の交通事故死者数は16人(前年同期6人増)。うち9人は道路横断中で、全員が高齢者だった。

 県警では6月7日までを横断歩道での歩行者保護に関する強化週間とし、啓発と取り締まりを徹底する。杉内由美子本部長は5月の定例会見で「強化週間を第一歩に、歩行者を気に掛け、歩行者を守る運転をしてもらいたい」と述べた。

 1日に県警本部であったマイスター指定式では、各警察署に1、2人ずつ指定書を交付した。中原和雄交通部長は、人口10万人当たりの人身事故が全国ワースト水準で推移していることに触れ「いまだ深刻な状況にある」と強調。その上で、「皆さんが持っている知識や技術を若手警察官に伝授してもらうことで、第一線での取り締まり力が向上し、抑止につながると期待している」と述べた。

 県警本部周辺の横断歩道で交通取り締まりを実施、通行車両が一時停止しているかなどを確認した。県警本部交通指導課の奈良崎将史警部補は「歩行者がいても止まらない車もある。緊張感を持って運転してほしい」と話した。2日は「ゼブラ・ガード作戦」と銘打ち、午前7時から午前9時まで、約120人の警察官が県内25カ所で横断歩道での取り締まりを実施する。

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