七山市民センターの1階に移転した七山診療所と七山歯科診療所=唐津市七山

新しくなった処置室で看護師と話す阿部智介所長(右)=唐津市七山の七山診療所

 唐津市七山にある七山診療所と七山歯科診療所が、市七山市民センター内に移転した。1日から診察を始める。行政の庁舎内に医療機関が入るのは全国的にも珍しく、同センターは行政と医療の複合施設を目指す。

 七山診療所は1981年、歯科診療所は89年の旧七山村時代に開所。いずれも建物の老朽化が進んでいた。また、二つの診療所と市民センターが分散しており、利便性の向上も求められていた。

 市町村合併による職員の減少に伴い、空きスペースになっていた1階部分を改装した。面積は診療所が約317平方メートルで、歯科診療所は約125平方メートル。診療所には診察室2室のほか、レントゲン室や内視鏡室など、専用の部屋を設置し患者のプライバシーを確保。歯科診療所には三つの診察台を設けた。

 近年は運転免許の返納者が増え、バスの路線も減便が進むなど住民の「足」に影響が出ている。二つの診療所が市民センター内に集約されたことで、七山診療所の阿部智介所長(40)は「住民たちがあちこちに行かなくてよくなる。利点は非常に大きい」と語る。

 同地区は年々人口が減少しており、5月1日現在で1978人。ただ、高齢化率は約42・3%と高水準で、医療サービスの充実が求められていた。行政と医療の複合施設を目指し阿部所長は「今後、行政との連携を密に取っていきたい」と話した。

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