笑顔で乗車する高校生たちの姿が消えていた。早朝の唐津市のバスセンター。新型コロナウイルスの感染を防ぐため、佐賀県内の学校はしばらく休校しており、5月中旬までこの光景は続いた。市内に本社を置く昭和自動車で、乗り合いバスの運転士を務める新ケ江利治さん(57)は、さみしさを感じながらハンドルを握った。